胸が痛いよ

きみが生きる ひとつひとつが
ぼくにとって 喜びなんだ
きみが生きる ひとつひとつが
ぼくにとって 悲しみなんだ
胸が痛いよ
胸が痛いよ
胸が痛いよ

痛いよ / 清竜人
秘めてた痛みを他人に分けるというのは
本人たちにとって簡単なことではないはずだ
わたしはその思いを当然、
理解できるわけもなく
ただ悲しい気持ちになるだけ
もちろんこの悲しい気持ちを本人たちの前で
出すべきではないのだ

四年前、あの子の中に命が宿った
でもその命は空気を吸うこともなく
命は、夢見ることもなく
命は、愛を知ることもなかった
祝福されなかった命は
きっと天使にもならなかった


女は守るものを失うと汚い

身体や心
そう簡単に野良犬に与えてはいけない
野良犬の頭なんざ空っぽだから
空かしたお腹を
腹一杯できるのならば 生ゴミだって食う

母は言ってた
女の意見を尊重しないひとは
人を愛することを知らない
だから愛する必要なんていないし
気遣う必要もない 野良犬以下だと

0コメント

  • 1000 / 1000