君のことを何度でも僕が呼ぶから

傷だらけの心は愛へと続いてる
こっちへおいでと
君のことを何度でも僕が呼ぶから
君は扉をあけて 何度でも帰っておいで
二人は並んで夢を見る あの日の約束通りに
あの日の約束通りに

あの日の約束通りに / 小山田壮平
ー2011年 中三の夏のはじまり

夏がはじまる前を感じた とある休日だった気がする。部活をサボり、扇風機の前で涼しんで 自分の人生の退屈さを味わっていた。
ノートパソコンを開いて、匿名掲示板を読み漁ってみたり、ネットサーフィン。
ユーチューブで音楽を聴いてたら関連動画に出てきた、一際目立つモノクロのサムネイル。吸い込まれるかのように、無意識的にクリック。
大音量で流れた、そう、この瞬間だった。アンディモリの「革命」だった。イヤフォンを付けてるわけでもなかったのに、買い物から帰ってきた母親の存在にも気付かなかったくらい わたしの血が騒が出して、脳が痺れて、全身が震えたんだ。

あれからずっと青春を共に走り、どんな時でも寄り添ってくれたのはアンディモリだった。進む方向を見失った時や、帰る場所がわからなくなってしまう時も光となって導いてくれたのは間違いなく小山田壮平の歌だった。

アンディモリの解散を公式サイトで知った2013年の春のおわり、わたしの青春は人より早く終わったと思った。その年の夏、小山田壮平が河川から飛び降りて重症を負い、一年以上の治療が必要なため解散を延期になったときは、彼の終わりを見届けるまで生きようと思った。
温かくて小さな灯火のような彼にずっと甘えてきたけど、彼より強く、そして優しく、愛を与えられるだけでなく 愛を与える存在になろうと思えた瞬間だった。

こうやって、小山田壮平の歌と共に成長して、痛みと愛を感じてきた。
普通に気付かなくてもいいものや、見たくもない世界の汚れを見てしまったり、逆に普通だったら気付かないような小さな優しさに気付けたり、人間にしかない繊細な感情を知ることができたんだ。

わたしたちは旅の途中で、色々な人に出会い
色々な場所を巡り、自分を知り、他人を知る。
日々同じように繰り返されているようで
実は少しずつ変化していて
毎日連絡しているあの子やあの子も、明日はまた違う顔をして、違う声をする。
それでもわたしは、永遠を信じている。



すきなひとがわたしの歌を作ったという。
それを昨日、彼女は聴かせてくれた。
様子を伺いながら歌うその姿はとても
可愛らしくて、まるで花だった。

ありがとう

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