理由なんて邪魔なだけさ
あの娘を助手席に乗っけて
僕の240で出かけよう
流行の型じゃないけど 世界で1番かっちょいい
どんなに悲しいこととか
辛いことがあったとしても
とりあえずバンドル握れば
大抵のことは忘れられる
ここがどこだかわからないけど
わからないからここがいいんだ
理由なんて邪魔なだけさ
ひとやすみ / THE ELEKING
ひさしぶりの新宿駅東口改札を出ると溢れんばかりの人、ひとだらけだった。浮き足を立ってたわたしはそんな事も気にせずに、目的のライブハウスに向かった。
こうやってライブハウスに行くなんていつ振りなんだろうか、ほんの少し前まではあんなにも毎日通うほど行っていたのに、いつしか行かなくなった。だからなのかもしれないけれど、いつもよりそわそわしている。
「ちゃんと取り置きできているんだろうか」「スタッフになんて言えばいいんだっけ」「今日はどんな曲をやるのだろう」そういったものがわたしを心酔わせていった
重い扉を開くとそこにはソファに座っているベースの英ちゃんとその隣にミキさんという女性とオダカノリユキが座っていた
「ひさしぶり〜」とだけ言ってそのままカウンターに向かってビールを頼んだ
エレキングのライブでビールを飲むのは
なんと言っていいものか
ただただ恥ずかしい気持ちだ
わたしが十六歳の頃から知っている彼らからしてもビールを頼んで飲んでいることに対してそれなりの違和感と同じ恥ずかしさ、驚きがあったのであろう
エレキングを追っかけて5年
今でもわたしはエレキングのガールフレンド
わたしの青春はエレキングのラブソングで
輝いていた それは今でも変わらない
ときめきやドキドキ全部くれたのは
オダカノリユキの歌だった
37歳の誕生日おめでとう
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