分かりあえるようになれたらいいな

誰もが同じように笑って

誰もが同じ境遇を辿って

分かりあえるようになれたらいいな

神様 神様 お願いだ

誰もが同じ星の下 誰もが同じ地球の上

あるがままを愛しあえたらいいな

神様 神様 だからさあ

僕を分かって 僕を許して 僕を使って

僕を壊して

分かりあえるようになりたいだけさ

それは地上の天国なソングライターの歌

地上の天国なソングライターの歌 / AL

今でも知佳のスマホケースはあの頃のままで

なんか安心した。あの子、物持ちがよくて物に対しても人に対しても一途なんだ。胸が苦しくなったよ、愛くるしいね

病人が酒を飲んで簡単に酔ってしまった。人恋しさ故のさびしさが奥から湧き出て、抑えが効かなくなって思い浮かんだ友人たちに電話をかけまくった。その中で連絡が繋がったのは高校の同級生の梨子だった。

三人目の子どもが出来たと知らされてから月日が経って、いま六ヶ月目になるらしい。性別は怖いからまだ聞いてないみたいで、とりあえずどっちかはわからない。女の子だといいね。あの梨子が、という言い方は少し棘があるかもしれないけど三児の母になるんだ。数年前まで高校生だったあの頃のわたしたちには誰もが予想できなかったね。

分かり合えないが問題なんかじゃない

分かり合おうとしないのが問題なんだ

わたしの声を聞いて欲しかった

きみの本心を見せて欲しかった

胸が痛いよ

どうやらわたしたちここまでね

さよならは言わない でもお元気で

いつだってきみの幸せを願ってる

胸が痛いね 本当に残念だわ

いつか 何かに気付いて

わたしのところに戻ってくるとき

もしそんな日がくるのならば

ビールで乾杯をしよう

そのときはきっと、お互い謝れるように

お互いを受け入られるようになってるはずさ

わたし一方的ではなくて

きみがわたしを受け入れるようになってるさ

あなたがわたしより年上だから大人だって？

馬鹿なことを言うんじゃないよ

経験をたくさんをして 色々なことに気付いて

悲しみや 痛みや 喜びを多く知ってる者が

大人っていうのよ

そう、だから下手したらきみより１８歳のあの少女の方がよっぽど大人かもね

わたし？

ほんの少し感受性が高いだけで

ほんの少し目が良いだけで

でも油断したらすぐ人を傷つけてしまったり

しまうようなまだお子ちゃまなのさ

愛は簡単じゃない

すぐ与えるもんではないし 許されるものではない それを優しさときみは勘違いしてるね

心配だからこそ全て肯定できないのよ

いつか伝わるかな

許しておくれ こんなわたしを許しておくれ