天国行きのバスは乗らずに見送って

これまでのこれまでの夜をつなぎ合わせて
それを過去と言うならば
愛しき君よ
僕は君にその夜の星空の光だけを
見上げていて欲しいのだ

だから悲しみ消える言葉で笑いかけて
今までの過去全て僕に話して
天国行きのバスは乗らずに見送って
あなたが人を裏切るなら
僕は誰かを殺してしまったさ

あなたが人を殺すなら
僕もこの場で殺して欲しいのよ

美しくありたい
美しくありたいの
美しくありたいのよ

あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ / サンボマスター
わたしのアイドルが大失恋したとき、
彼は簡単に生活を破壊し、
自分自身も破壊していた
時には音楽、時には友達や仲間で
大きな穴を埋めようとしていた
まあ、当本人ではないから
どのくらい絶望的で どのくらいの痛みだったのかは分かってあげれなかったんだけど
でもそんなアイドルがある日、下北沢屋根裏というライブハウスの階段のところで「ここ数日は、食べては吐いてしまうんだ。夜遅くまで酒しか飲んでない。」
と、ファンのわたしにそう話してくれたとき
彼は今ギリギリの中で生きてるんだなとそう感じた。当時わたしは17歳くらいだったし、そんな彼は30歳前後のわたしからしたら大人だったんだ。

そんなボロボロだった彼も、
数週間後にはホクロがチャームポイントの
可愛いらしい彼女ができちゃって
あ〜まあそんなもんなんかな〜なんて
思っちゃったりして
なんとなくファンとしてショックだったのを覚えているよ

こんな話も三、四年前になるんだけど
たま〜に、ひんやりと冷めた夜の帰り道に
そんなこともあったなと思い出すんだ
美しくてインパクトのある思い出って
何度でも語りたくなるし、浸りたくなる
過去に縋り付いてるわけではないんだけど
そういうの忘れたくないなってそんな感じ

相手からしたら忘れたい過去かもしれないし
そう思うと申し訳ない気持ちもあったりする
だからこういうの
書くべきことではないかもね
思い出は大切にしまっておこう

始発の電車は混沌とした匂いがして
えげつない
それは時には始まりを意味し、
終わりを意味する
始発の電車でいい顔している人なんて
誰ひとりいない 生きるのって簡単じゃない
かといって難しくもない
悪いことばかりが永遠に続くわけじゃないと
同じように、何度も繰り返し傷付いたり
舞い上がったりして 力尽きて死ぬんだ

お金がない人生もいい
たくさんある人生もいい
友達がいない誰ひとりいない時や
たくさんいる時もいい
夢がたくさんがある時
フラフラしてる時もいい
無駄な時間なんてきっとないから
自分自身を失わない限り 大丈夫と思える

最終的には面白かったと思える人生がいい

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