って、話なんだけどさ。

愛おしい人がこのまま
誰かの愛おしい人になるのを
黙って見てるのは嫌だから

って、話なんだけどさ。
これってやっぱり気持ち悪いかな
ああ 理想なんてものは
早いうちに捨ててしまうのが楽だろうな

ら、のはなし / あいみょん
このまま退屈に殺されるんだろうなって
長い夏休みの中、特に宿題する気もなければ
友だちと会う予定もない
ただ部屋から聴こえるのは蝉の鳴き声だけ
やるせないな。退屈だな。と呟きながら
ただ天井を見上げるだけのあの現象が
不思議と今同じことが起きてた

そんなことを思ってた頃に
健ちゃんから電話がかかってきて
高校生吹奏楽部の定期演奏会に行こうって
誘いが来た

あ〜わたしは忙しない
連絡ひとつで季節が春になるなんて
さっきまで真夏のような気持ちだったり
梅雨入りのような
なにしても心が晴れないジトジトした
感じだったりしてたのに
単純なんだよな〜 素直に嬉しかった

着こなし慣れてない
淡いピンクのスカートとか着ちゃったりして
自分でも浮かれてるのが分かっちゃうくらい
姿見にうつる 笑みが溢れている自分を見て
ひとりで恥ずかしくなったりした

夢中になれるものがあるひとって
とても輝かしく見える
それひとつに全力を尽くせるなんて
ものすっごい かっこいいことだよなぁ
好きなものに対して頑固になれるひと
愛くるしいとも思う
みんなかっこよかったなぁ
誰も手を抜いてなかった そういうの
本当にかっこいいよ

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