愛情を知る頃 振り出しに戻る

子どもの頃に宇宙の果ては
どうなっているの?だとか
人は死んだらどこへ行くの?とか
無邪気に訊ねて困らせていたよ
とは言えひとまず 虹色の舟に乗って
旅に出たんだ 穏やかな日も 嵐の日にも
ただひたむきに
思春期を過ぎて 大人と呼ばれて
愛情を知る頃 振り出しに戻る

宇宙の果てはこの目の前に
君一人さえ僕は分からない
時間の果ては一寸先に
君一人さえ僕は守れない

宇宙の果てはこの目の前に / andymori
その好きという気持ちが世界を救うんだよ
花瓶に名前をつけて
あの子の好きな花を挿して 部屋に飾りたいよ
優しい人間は病気になりやすくて
早く死んでしまうなんてよく聞く話だけど
もしそれが本当ならば、
平均より短いその命が終わるまで
たくさんの思い出を作っていきたいよね
夢の中まできみいっぱいに
してくれてもいいよ
それを望んでいるし
それって幸せなことだからね

来月 母親が向こうの国に帰ることになった
わたしのお婆ちゃんはとうとう
誰のことも分からなくなったという
自分の息子に息子や娘のことを話したり
誰かが自分の金を盗みに来ると急に怯えて
風呂に引きこもったり、
洗剤を食べようとしたりする
子どもに完全に戻ってしまったみたいで
所謂、認知症というやつだ

今に始まったことじゃないけど
急速に悪化をしてね、普通に
身体も限界が近いと医師から言われて
いつ天国に行ってもおかしくないみたいだ
といっても、お婆ちゃんは
なんだかんだ平均以上に生きてるんだよ

昨日の夜
「お婆ちゃん、健康とは言えないけど
長生きだよね」と母親に言ったら
「まだ神さまが命を頂かないということは、
きっと母にはまだやらなきゃいけないことが
残されているのよ」と言った

まあいつだったか
「神さまは、その人が絶対に乗り越えられるような試練しか与えない」と母親が言ってたこともあったな。なんとなくリンクする。
本当にそうかもしれないし、どうだろう。

命は深いね。大事にしよう。
大事にされよう。
いつか忘れてしまう今かもしれないけど
感覚がまだ生きてる限り
幸せをたくさん感じよう。
間違いはたくさんあるだろうけど
かといって正しさが正しいだけの
世界じゃない

好きに生きちゃって楽しんじゃって
いいんじゃないの

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